Bye Bye Moore

猫マンション建築の野望を胸に零細事業主として資本主義の荒波に漕ぎ出したアラサー男の技術メモ

クソ虫過年次のための研究室選び

このブログでも何度か書いているように、私は過年次生(二回)です。
仲の良かった同期たちは、何も知らず地雷原に突っ込んで、無残にも吹き飛ばされて行きました。
私は二年間の猶予中、その様子を安全な所から観察することができました。(鬼畜生

そういった尊い犠牲を元に、私はホワイト研究室を引き当てる事ができたわけです。
その経験から言わせていただくと、「研究室選びの優先順」は以下のようになります。

  1. 指導教官の人格
  2. 研究室の様子
  3. 研究テーマ

この記事では、この考えに至った根拠挙げて行きながら、
クソ虫過年次の生存戦略について考えてみます。

※注意※
この記事は学部時代に二度留年した修士二年生の書いたものです。
博士課程の方はもっと深く黒い部分が見えてるかも知れません。
あと、ウチの研究室自体は(私の在籍中は)ホワイトでした。
ブラックな事例は知人の実例を基にしています。
その辺りを考慮した上でお読みください。

研究室の様子を「実際に」見る

研修室の情報は、必ず自分の足で集めにいくようにします。
Webの研究室情報は一切アテになりません。
確実なのは名前と所属学科くらいのもの。
ブラック研修室では指導教官の顔*1も、扱うテーマ*2も嘘ばかりです。

偵察のキッカケ作り

オープンキャンパスのような機会であれば、手間抜きで研究室の様子を見る事ができます。
こ こ で 見 学 す る の は 研 究 内 容 で は あ り ま せ ん 

学生の表情をみる

その研究室、インスマス面の学生、いませんか?
ちゃんと表情ついてますか?

口を開けば愚痴だらけ、表情が死んでいる……該当するなら、ほぼ間違いなくブラックです。

ご覧のポスターで誇らしく宣伝されているその研究成果、
もしかすると所属学生の血と涙によって成り立った代物かもしれませんよ。

分かりやすいブラック文化を確認する

ブラック文化……というと漠然としていますね。
でも、注意して観察すると言ってる意味が分かります。

わかり易いブラック文化のの兆候は

  • 栄養ドリンクの空き缶
  • 精神論系の標語が目立つところに

と、危険なオーラを醸し出してくれてるので楽です。
参考資料:


仏と見えて実際閻魔な事例

一方、パッと見では仏なブラック文化もあります。
このタイプ代表格は放任主義の指導教官です。

その場合、ゼミもなければ課題もありません。
これは一見、ホワイト環境に見えます。
ただ、この手の方は誰にも期待していないので、優秀だろうが発展途上だろうが一切ヘルプを入れてくれません。
でも、あがった成果は持っていく。
気付いたら実験データどころか研究テーマすら奪われた、爆死する恐れがあります。
この手の研究室は学生から出る最終成果以外に一切興味を示さないため

  • 机が私物で雑然としている
  • 研究している雰囲気がない

といった特徴があるように感じます。

日常業務を聞き出す

研究室にも日常業務があります。
ごみ出し、掃除、講義のTA。
ブラック研究室を見極めたい場合、日常業務で主に聞き出すのは

  • 週に発生するゼミの回数*3
  • 卒論執筆の時期*4
  • 研究発表に連れて行かれる回数*5
  • 【優先度:低】学会/研究会の運営委員か否か*6

です。

上記以外にも研究と全く関係ない雑用があるなら、早めに聞き出すべきです。

  • 私的なゲイジツ風味ポスターの掲示
  • 見合い用の写真加工

これらは明らかに研究タスクじゃありません。
こういう仕事を降ってくるサイコさんは、高確率で学生を丁稚小僧程度にしか考えていません。

【最重要項目】指導教官自身を観察する

最重要ポイントにして、最難関なのは「指導教官自身の観察」です。
上に挙げた例をチェックすれば、核地雷級は除けているはずです。
が、油断は禁物です。

扱う小テーマは取りあえず忘れる

これは主観になりますが、ラボ選びの優先順には以下の様な関係が成り立つようです。*7

指導教官との人格面での相性 > 研究の大テーマ > |超えられない壁| >> 研究の小テーマ

「教授憎ければ課題まで憎い」という状況は平然と発生し得ます。
「今」やりたい研究テーマは、大きな枠以外忘れたほうがよいでしょう。
経験則になりますが、人格のできた指導教官の研究内容も大抵興味を引くものです。
逆もしかり……というか、逆のパターンの方が主観では圧倒的に多いです。

授業の評判はアテにならない。

授業の様子から研究室を選ぶのは危険です。
過年次は単位出してくれた教員に好感をもつものですが、それはそれ、これはこれ。
教授の中には、裏表が激しい人もいるんです。
タスク達成のご褒美は更なるタスク、達成できなければ叱責……なんて所もチラホラあります。*8

思い込みはもっとアテにならない

教授の教育哲学に変な幻想を抱くのもやめましょう。
所詮、相手もただの人間……というより、企業から弾き出されたようなのが流れ着いているケースも。

「あの先生は口は悪いけど、熱心に指導してくれると思う」などと言いながら、
進んでブラック研究室に志願した知人がいます。
……なるほど、確かに熱心に指導してくれたようです。
が、書く事も躊躇われるブラック環境に心を壊されてしまいました。
結局、彼は修士課程を中退して学部卒扱いで就職しました。

まとめ

ブラック研究室は努力に対する見返りが最悪です。
タスクを達成しても、褒めらる事はありません。
先方様の思い通りにならなければ、人格まで否定されます。
特に我ら過年次生は、真っ当な学生より更に不利な立場にあります。

というわけで、同じ努力をするなら、ホワイト研究室を選びましょう。
そこで成果を挙げれば、正当な報酬、あるいはそれ以上のものが得られます。

こちらも参照

優秀な方ですら、同様の悩みを抱えておられる様子。
どうしても、小テーマの内容で研究室を選びたいなら、所属大学外も検討した方が良いのかもしれませんね。

同系統の記事が半年以上前にアップされてました。
私の記事より詳細な上、生々しい情報が載ってます。

*1:PhotoShopっていう便利なものがあってな?

*2:「あー、そのテーマもうやってないんだよね」「ファッ!?」

*3:週三回までは可愛い方。毎日ってとこもある

*4:配属後3ヶ月以内に終わり、あとはボスの雑用担当なんてトコも実際に

*5:あまり多いと、自分の研究ができない

*6:高確率で雑用が降ってきます。為になることも多いですが

*7:大テーマの例としては「ソフトウェア工学」、「材料工学」。 小テーマの例としては「組込み機器におけるGC最適化」、「極低温環境でのアルミニウムの展性改善」

*8:なぜか企業出身者に多い