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Bye Bye Moore

猫マンション建築の野望を胸に零細事業主として資本主義の荒波に漕ぎ出したアラサー男の技術メモ

【読書メモ】ゼロ戦から夢の超特急

ゼロ戦から夢の超特急」はタイトルの通り航空産業のエンジニアが鉄道という新しい活躍の場を得て大活躍する話を扱ったプロジェクトX的読み物です。
新幹線に旧軍系エンジニアが関わっていたのは割と有名ですが
その前段階として、私鉄である小田急国鉄(当時)が連合して開発なんて事もやってたんですね。

鉄道はあまり詳しくない分野だったのですが、
用語や時代背景が都度解説されているので無理なく読み進める事ができました。

技術屋目線で面白かったエピソード

よそ者、若者、馬鹿者的な

車両の蛇行動が原因で発生した事故の原因を航空力学の「自励振動」に関連すると睨み模型を作って実証して見せたという所
「君は業界にはいって1年もしていないだろう。われわれは十数年勤め上げているのだから我々に任せなさい」と、
いつの時代もこういう人らはい居るのだなぁと。

活気ば場所に宿る(?)

「蛍光灯の明るい二等列車でゆられながら、ふと振り返ってみると(中略)あの荒廃のうちからよくもここまで復興したと感慨にふける一面、速力においては画期的な向上が無いことが何となく淋しい」
などとおよそ学術論文とは思えないポエミー書き出しではじまる「超特急列車(東京~大阪間4時間半)の一構想」*1がでたり

新所長になるや否や、現代のフレックスタイム制度にも通じる自由勤務が許可される等々、
やはり勢いがでた場所はどこも洒落や画期が宿るものなのですかね

蛇足

それにしても、交通新聞社が新書なんて出してたんですねぇ……

*1: http://library.transport.or.jp/e-library/kotg_koutsugijutsu/1954/1954[s29]09_01_089_01_jan_koutsugijutsu_wm_010_page002.html