Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

【読書メモ】異世界落語 1

異世界落語 1 (ヒーロー文庫)

異世界落語 1 (ヒーロー文庫)

ラノベでありながら、表紙にオネーちゃんもIKEMENもいない。
ゲーマーズ秋葉原店のラノベコーナーでも、明らかに異質な表紙はいろんな意味で目立っていました。
というわけで、人生初のラノベ表紙買いです。*1

さて肝心の中身の方は「召喚された主人公が異世界を救う」という、よく見かけるラノベのプロット。
最近流行りですよね。
が、この主人公こと楽々亭一福氏、別に戦闘能力があるわけでは無さそうです。
ならば「A君の戦争」よろしく、知略で敵を策にはめるかというと……そうでもない。
武器は落語。
落語で問題だらけの王国を救います。
一福氏はあくまで狂言回し……というか落語のネタと、時折主要人物に語り掛けるだけ。
徹底して無個性で、いい意味で読者が感情移入する隙がありません。
各々の課題を解決していく主要人物の方に感情が移るように作ってあるのでしょうね。

やや強引なネタはあったものの、全体的に丁寧に作られている印象。
根っからの悪人も出てこない比較的優しいコメディタッチの展開でスムーズに楽しむことができました。

作者の朱雀新吾氏は「なろう」出身の作家さん

ほかの方の感想を読んでいたところ、WEB小説投稿サイト「小説家になろう」の作家さんらしい事が判明。
実際探してみると……ありました。しかも、本に載ってないネタまで。
ncode.syosetu.com

公式情報

herobunko.com

*1:買うとしても前評判が良いか知人出版の作品だけでした