読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Bye Bye Moore

猫マンション建築の野望を胸に零細事業主として資本主義の荒波に漕ぎ出したアラサー男の技術メモ

【読書メモ】沢田マンションの冒険

先に書いておきます。
著者も認める通り、沢田マンション自身は違法建築です。
言うなれば現代日本の九龍城。
アウトサイダー・アートめいた非主流手法の増改築により、バラエティに富んだ付随設備があります。
壁なしエレベーター、5階まで延びたスロープ……更に養殖池・屋上菜園まで。
マトモな設計図も無いので構成も住民の都合で色々と変わっていきます。
一体なんでしょうね? "かつてあった"共同浴場って……そういうものって取り外しできるもんなんですか(困惑
私が本書を手に取る切っ掛けにもなった緑いっぱいのバルコニーや屋上農地も後付だそうです。

と、こんな建屋なので施工者も怪人物です。
この沢田マンション、つくりは鉄コン製です。
真っ当な考えをすれば建築学を修めるなり、大工に弟子入りをするでしょう。
が、ご当人にはそういった経験はなく、一端の材木屋から建築に乗り出しています……そんな莫迦な……。
更に、沢田マンション施工の時点(参入33年目)の時点では材木業、建築業、アパート経営と三大産業全部を実際に運用という何もかもが破天荒。

前に紹介したセルフビルド本は……悪い言い方をすれば建築家や生活者の自己満足めいていました。
shuzo-kino.hateblo.jp
が、この沢田マンションは地域コミュニティーへの奉仕という何だがトンデモナイ方向に向いたセルフビルドです。