Bye Bye Moore

猫マンション建築の野望を胸に零細事業主として資本主義の荒波に漕ぎ出したアラサー男の技術メモ

【読書メモ】競争しない競争戦略

経営の本です。
「消耗戦から脱する3つの選択」という副題にもある通り、
ポジショニングをちゃんとやりましょうって本です。

まず、業界にはリーダー企業というものが存在する前提で議論が進みます。
リーダー企業というモノはライバル企業に対し同質化、属領化を強いる傾向があると著者は考えています。
その上で、リーダー企業と対峙するための3つの選択肢が挙げられています。

  • ニッチ戦略
  • 不協和戦略
  • 協調戦略

いかに自社の立ち位置を持ち、相手主導で同質化されないようにするか、というお話が進んでいきます。

ニッチ戦略

これは割りと有名。
強力な武器と確かな市場を抑える事で生き残りを図る方法。
具体例として10個ほど。

  • 技術
  • (販売)チャンネル
  • 特殊(用途)
  • 空間
  • 時間
  • ボリューム
  • 残存
  • 限定
  • カスタマイズ
  • 切り替え

ただし、これに固執しすぎると市場が細ってしまう懸念もあると。
この問題については
ニッチは複数持つことができる点、
極めれば新市場の開拓にも使えるという事例も紹介されています。

不協和戦略

これは結構珍しい視点のような気がします。
業界構造を利用して、相手に同質化されない為の手法です。
中々胸糞というか、ある種破壊者めいた振る舞いですね。
リーダーの強みを弱みとしてしまう事で同質化を阻止する4つの事例が出てきます。

  • 企業資産の負債化
  • 市場資産の負債化
  • 論理の自縛化
  • 事業の共喰い化

協調戦略

リーダー企業の同質化につきあいつつ、主導権はあくまで自分が握るという方法。
自社無しにはバリューチェーンを構築できないようにしたり。

  • コンピタンス・プロバイダー*1
  • レイヤー・マスター*2
  • マーケット・メイカー*3
  • パンドラ*4

おわりに

早稲田の経営学系の先生が出版された本であるため、
結構アカデミックな話よりになってはいます。
MBAホルダーはこういうのを勉強しているんでしょうねぇ……。
実務の人ではないので、又聞きや調査が中心になっており生々しさが不足しているものの、
事例集や考え方のヒントとしては非常にいい本でした。

*1:コア部品の供給。GEのエンジンとか。我々の業界ではARMさんですかね

*2:特定の機能供給に特化

*3:新たな市場を切り開く

*4:他の業種とのコネをつくる