Bye Bye Moore

猫マンション建築の野望を胸に零細事業主として資本主義の荒波に漕ぎ出したアラサー男の技術メモ

【読書メモ】ICT農業の環境制御システム製作: 自分でできる「ハウスの見える化」

ICT農業の環境制御システム製作: 自分でできる「ハウスの見える化」

ICT農業の環境制御システム製作: 自分でできる「ハウスの見える化」

農業系雑誌「農耕と園芸」に掲載されていた連載をもとにした内容で、農業の実務を踏まえた内容になっています。
著者陣も大学の教員や農研機構の研究員など、やはり農業寄りの布陣。

よくやる作って見た系の本と違い、UECSというスマート農業系業界団体が80年代から研究していたシステムです。

UECSとは、ユビキタス環境制御システム(Ubiquitous Environment Control System)の頭文字を表し、「ウエックス」と読みます。植物を生産するためのガラス室・ハウス(温室)、植物工場などの園芸施設の環境制御を実現するための優れた自律分散型システムです。

UECSとは何か

調べてみるとなんとH8マイコンでの実装もあったようです。
これを今時なもので一通り実装してみた、という内容になっています。
幸い、本誌に掲載されている装置はRasPiやArduinoと今時な構成なので我々でも安心。
その上、この手の作ってみた系で軽視されがちな電源周りについてもちゃんとサージ対策に言及されているなど実戦仕様です。
作り方も写真付きで丁寧に載っているため、当該雑誌のメインターゲットである農家さんも何とか自分でやれるようになっています。(おそらく)

経営サイドからみると……UECSのエコシステム自体が今後案件発掘に使えそうな印象をうけました。
相当実績を積んだフレームワークである上に、
農研機構のような公的バックがあるからなのか、助成金の採択例もそこそこある様子。
Attainment of Japanese Smart Greenhouse by UECS Platform

とある農業系システムの更新を考えていたところだったので、
こちらの編成(とくに電源周り)を次期システムの参考にさせて貰おうと思います。
……プロトコルは……せっかく作ったものがあるので……どうしようかな……。