
- 作者: 山尾美香
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
この本は明治以降の料理番組・雑誌を分析、料理という文化を調査、という趣旨の本です。
...基本スタンスはタイトルの「も」に集約されていますね。
著者は「家庭料理には主婦の愛情が必要」という、暗黙の了解に疑問を投げかけています。
個人的に興味深かった点
「おふくろの味」の考察
いわゆる「家庭料理」と、実際に家庭で食べられてきたモノとは大分異なっており連続性がないそうです。
こういったイメージはテレビ番組や料理雑誌で補強されてきたが、実際に明治〜終戦までの料理文化と比較すると異なったものとの事(おかずの数、扱いすらも)。
...読んでいて、江戸しぐさの件を思い出しました。
所謂常識やマナーってこうやって作られて行くのかも...
余談
私は基本、自炊派です。
とはいえ、一人暮らしをする前は家庭科レベルの経験しかありませんでした。
そんな私に料理の習慣をつけてくれたのが、この本。

- 作者: 奥薗壽子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2004/02/14
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 145回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
著者の奥薗さんは表題の本にも言及がありますが、
少ない素材、道具で美味しく作る方法を追求する「ズボラ流」の料理研究家です。
この本を、もし中古本や図書館で見つけたら是非手に取ってください。
徹底した省力調理を追求しているので色々見方が変わります。