感動話にせよ社会論にせよ、それが「美しい社会」の腐臭を放つなら
そういった主張・情報からは距離をおいたほうが良いように感じます……という個人的意見表明です。
事例
歴史的事例
ナチスにせよISILにせよ歴史上「その実行に暴力が伴う美しい社会実現運動」というのがありました。
こういった輩が辿った結末を思えば、周りがそうなった瞬間全てを捨ててでも距離をおく必要があるように感じます。
得てして、この手の理想論集団は社会から弾き出された層との親和性が絶妙で、歴史上度々悲劇を巻き起こしてきました。
理想の職場……?
2012年に、発達障害もちだけど凄腕の人だけで編成された編集部……というTwitterの投稿が話題になりました。
togetter.com
相当にバズりまして、かくいう私も保存しました。
ところが、です。
バズったのが7月11日、そのわずか3日後の7月15日、投稿主は以下の発言を残してネット世界から消えました。
ご報告。転院して長期転地療養をすることになりました。個別にお返事できずすみません。心配してくださった各位に御礼申し上げます。今後しばらく更新はありません。お読みくださった皆様、どうもありがとうございました。じゃ、ちょっと行ってきます。
ご報告。転院して長期転地療養をすることになりました。個別にお返事できずすみません。心配してくださった各位に御礼申し上げます。今後しばらく更新はありません。お読みくださった皆様、どうもありがとうございました。じゃ、ちょっと行ってきます。
— 香塵堂 (@NipponLover) 2012年7月16日
この通り理想的な職場だというなら、なんでワザワザ遠くまで治療しにいくんでしょうか?
理解のある職場だというなら、通院も地元周辺なり、あるいはリモートオフィスなりにすればいいのでは?
話題になってから3年以上経ちましたが、この件に関するフォローは一切ありません。
ただただ、根拠も怪しい美談が一人歩きを続けています。
安全な食……?
食料の輸送距離を課題とする「フードマイレージ」という考え方があります。
食料を運ぶのはコストが掛かるから安全保障面でも、エコの面でもよろしくないという主張です。
Food miles - Wikipedia
たとえばレタスを作るケースを考えた場合
- 奥多摩で人工光・閉鎖系で作り、トラックで23区に輸送
- 長野で天然光・路地で作り、トラックで23区に輸送
ではフードマイレージで考えると後者はフードマイレージで劣ります。
ところが、実は投入エネルギーは前者の方が優秀なのです。
今動いているシステムには、それ相応の裏付けがあります。
元に、飢饉の問題は日本においてはほぼ消滅したと言ってもいいでしょう。
汚物入れがあるのは未開国の証拠!
成田空港が近いという地元柄、私はアカは大嫌いです。
それと同じレベルで偏狭な酷使も大嫌いです。
例えばこの記事。
韓国の便所に使用済みトイレットペーパー入れがあると憤慨してるショーもない三面記事なのですが
www.sankei.com
が、です。
このブログで紹介した通り、同様の現象はベトナム、台湾で確認されています。
どっちも親日国認定してるトコなんですが、大丈夫なんですかね?
shuzo-kino.hateblo.jp
shuzo-kino.hateblo.jp
下らない事に義憤を振りかざした結果、また潜在的味方を減らしている好例といえます。
まとめ
繰り返しになりますが、私はアカもタカも大嫌いです。
一切の可能性を排除して、社会を自分の利益に合うよう収斂させようというわけですが
その果てはジリ貧。
世の中、ものの見方が一個の正義に収束するほど単純なもんじゃありません。
関係者が条件をすり合わせながら、丁度いい塩梅の所を探していくものです。
そういった調整もできず己への利権誘導をするような流れには付き合わない方がいいのではないか、と個人的に感じて記事にした次第です。