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【読書メモ】レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識

知財管理技能の本です。
特許は運用戦略を明確にして合致するものを取りましょうって論調です。

一つ事例として、三菱系のDVDの製法の話が領域が近く興味深かったです。
DVDの製造プロセスは特許を取得し、かつ世界中の製造パートナーを巻き込む形で普及させる戦術が採られたそうです。
その際、製造を完了させるのに必要な「AZO色素」というものについては特許をとらず秘匿することで丸パクリされることは避けたのだとか。
兵器開発の事例でも似たような話があります。
ライセンス生産といって、他国で同じものが製造・整備できるようにする契約があるのですが
その際、肝心の情報素子については「ブラックボックス」といって下手に解体するとシステムそのものが再起動できなくなるという細工がされているケースがあります。


特許をとるにしても、技術公開範囲と提供方法次第である種のライセンス商売ができるんですね。
こういった考え方はオープン・クローズ戦略というそうです。

ウチは特許とは無縁なオープンソース畑の人間ですが、
今後何があるとも限らないので少し勉強していこうと思います。
流石に弁理士は重すぎるので、国家資格の知的財産管理技能検定3級というのが良さげ……。

3級
知的財産分野について、初歩的な管理能力がある。
具体的には、企業・団体(学校・官公庁等)において知的財産分野の特にブランド保護、技術保護、コンテンツ保護、デザイン保護、契約、エンフォースメント(権利行使)に関する初歩的知識を有し、それに関する課題を発見することができ、一定条件下ではその課題の解決までできる技能があると認められます。
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補足

AZO色素について
dvd-r.jpn.org