Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

Sony製低消費電力ボード Spresenseで乾電池駆動なリモートカメラをつくる その1:Windows10へ環境導入

実際のところ

作業環境

  • Windows10
  • MSYS2

執筆時点においてWSLではUSB機器をサポートしていないためCygwin的なものに頼ります。

実物

箱は最近よくみる紙タイプ
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中を開くと、小さめなボードがでてきます。
このサイズで高性能かつ低電力の凄い奴です。
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遮光シール

裏面についてるテカテカした部品は強い光に弱いらしいので、付属の遮光シールをはります。
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環境導入

ビルドに必要なものの導入……なのですが、nuttx系が結構重いのでご注意。
他の事をしながらだったとはいえ、25分以上かかりました。

$ wget https://raw.githubusercontent.com/sonydevworld/spresense/master/install-tools.sh
$ bash install-tools.sh

導入したツールを読みだせるように設定

$ source ~/spresenseenv/setup 

Spresense SDK を導入……これも長い。

$ git clone --recursive https://github.com/sonydevworld/spresense.git

Hello worldのビルド

SDKの中にあるサンプル"hello"をビルド
せっかくマルチコアCPUなので四個ほど働いてもらいます。

$ cd spresense/sdk
$ tools/config.py examples/hello
$ make -j4

ちゃんと終わると、nuttx.spkという名前のバイナリができます。

さて書き込み。
うちの環境ではCOM3に表れていたので

$ tools/flash.sh -c COM3 nuttx.spk

nuttxの動作確認

今回SPRESENSEを導入した最大の動機であるところのRTOS nuttxに接続して動作確認します。
Windows……というか今回公式推奨のMSYS2ではaptが動かんので、Windowsのシリアルターミナル……今回はTeraTermから接続します。

起動したら、今回のボードが繋がっているポート(今回はCOM3)に接続。
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「設定(S)」=>「シリアルポート(E)」から以下の様に設定。
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こんな風に文字が返ってくれば成功。

NuttShell (NSH)
nsh>

Makefile:38: /tools/Sdk.mk: No such file or directory」とエラーがでたとき

サンプルをビルドする際に

Makefile:38: /tools/Sdk.mk: No such file or directory

のようなエラーが出た場合、何らかの原因で環境構築に失敗している可能性が濃厚です。
Msys2の再インストール(アンインストールも)を行うと解決するケースがあります。
ja.stackoverflow.com