Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

「IoTモノのインターネットの衝撃@ZDNet Japan」 読了メモ

モノのインターネットの衝撃 - ZDNet Japanという記事が出てました。
日に日に現実味が増して来た、IoT (Internet of Things)の記事です。
良記事だったので、読了メモを残しておきます。

数値

  • 米国@2020 市場規模8兆9000億ドル(9000兆円) (米国 IDCしらべ)
  • 日本市場2013~2023 市場効果 74兆円 (シスコシステムズ調べ)

どちらもハッタリ用数値な香りがしますが......

技術要素

  • リアルタイム
  • センサ
  • ネットワーク
  • 複合イベント処理(CEP)
  • インメモリでの分析技術

事例

事例を見ると、やはり

  • リアルタイム性が要求される分野
  • 対応面積が広いインフラ
  • 計測対象の単価が高いシステム

が主力です。
大手企業の事例という事もありますが、やっぱり単価が高そうです。

ドイツのサッカーチームの事例

選手にセンサつけて、疲労度を検知。
疲れていそうだったら交代。
リアルタイム性の強みが出ていますね。
試合会場にもセンサを仕掛けて情報収集。
こういっては何ですが、実にドイツっぽいです。

F1マシンにセンサつけて監視


F1マシンの各部にセンサをつけて、コンディションを監視。
分析結果判明が分から秒になったとのこと。
上記動画によれば、1.4万倍高速化。
将来的にはデータ予測まで手を出したいとも言ってますね。

アフリカの水道インフラで活用

水質や装置の状態を常時監視し、HQに報告。
故障の事前検知のような用途も。
可動状態から、利益の出そうな増設位置の推定までできる。
コマツのKOMTRAXっぽい感じです。

Amazon Kinesis

現状、工場等に備え付けられているデータサーバをネットワークで置換して統合管理しましょという発想です。
複合イベント処理(CEP)なんて大層な名前がついていますが、要は可用性の高いスクリプト処理ですね(
扱うデータ量がシャレにならない速度・規模になるので、その対策がミソです。

0racle様のIoTに対する見解

業務効率化 => 商品・システムの付加価値 => 情報公開・連携*1 =>社会インフラ*2

まとめ

SIer屋さんも組込み屋さんも、次の商売ネタ探しに必死です。
IoTは、そういった層に打ってつけのネタです。
各社のコア技術*3にIoTの必要技術を加えて、 ハッタリ用の格好いい言葉*4を添えると、ハイ出来上がり......と。

とはいえ、市場が拡大していくのは嬉しいです。
こういう記事から業界が賑わってくれれば活用事例が更に増えるでしょう。
そうなれば、大学やベンチャーの研究資金も賑わってウハウハです。
......最後に美味しい所を持って行くのは、M$様ですとか、0racle様、konozama様のようなインフラ屋さんですがネ(白目

*1:地方自治体ではこちらが先行してますね

*2:スマートシティ

*3:SIer屋さんでは高速・大量のデータ処理。組込み屋さんなら、高可用性デバイス製造技術

*4:実際に当該記事でも禍々しいカタカナ語が多くて、何度か目が滑りました