バイナリダンプは指定したファイル・標準出力の結果を16進数として吐き出すものです。
メモリの状態やバイナリファイルのヘッダを確認するときに重宝します。
組込み業界で仕事をしていた頃よく使いました(遠い目
odコマンド
まずはodコマンドから。
タイプ数が少なくて便利です。
16進数
定番のHEXこと16進数
$ printf '渡辺' | od -x 0000000 b8e6 e8a1 babe 0000006
10進数
10進数もいけます。
$ printf '渡辺' | od -d 0000000 47334 59553 47806 0000006
8進数
未だに使いどころがわからない8進数
$ printf '渡辺' | od -o 0000000 134346 164241 135276 0000006
6/1追記
chmodの権限指定がまんま8進数記述でした...
ユーザ毎に2進数3桁の権限があります=>0(0b000)~7(0b111)
で、user / group / otherと3種設定できるので、よくある777ですとか664みたいに設定できるわけです。
参考もと
"chmod" アクセス権の操作 8進数表記編 @LCD -Linux Command Dictionary-|Replog!株式会社レップワンスタッフによるブログです
hexdumpコマンド
hexdumpというのもあります。
こちらは -C オプションを使う事でascii文字ののダンプも可能です。
$ printf 'as you like' | hexdump -C 00000000 61 73 20 79 6f 75 20 6c 69 6b 65 |as you like| 0000000b $ ## UTF-8の文字はでてきません。 ## $ printf '渡辺' | hexdum -C 00000000 e6 b8 a1 e8 be ba |......| 00000006
バイナリファイル相手にも同じ事ができます。
手っ取り早くヘッダ情報を毟ってくるには丁度良いですね。
$ cat ~/Downloads/05.pdf | head -n 1 | hexdump -C 00000000 25 50 44 46 2d 31 2e 33 0d 25 e2 e3 cf d3 0d 0a |%PDF-1.3.%......| 00000010