- 作者: 野澤千絵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: 新書
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駅に近い程、空き家戸建てが目立つというのは目から鱗。
曰く、そういう便利なトコは早い段階で開発されてるから古いまんまなのだと。
また、相続人と連絡がつかず解体しようにも手を出せない家……というのも結構な量存在しているようです。
他にも、ニュースで聞き慣れた課題について都市開発の視点から色々と紹介がされています。
- 「埋め立て地のタワマン乱立」
- 「農地にポツンと立つ賃貸住宅」
- 「団地のスラム化」
筆者は解決策として経済的利益を餌にした立地誘導を提唱しています。
具体的には公民館等を含めたインフラ自体の集約化*1……。
人口減少局面で住宅過剰というのは良く聞く話でしたが、中々に状況は深刻なようです。
というわけで、全体的に陰鬱というか、読んでいて愉しい本ではなかったですね。
もうちょっと成功事例を混ぜてくれれば読後感も多少マシになった気がします。
私はとりあえず、地元の空き家についてアレコレしてみようと思っております。
*1:人口の縮小を加味して現状の4割