Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

【読書メモ】戦車の描き方 箱から描く 戦車・装甲車輛のテクニック

巷に技法書の類はたくさんありますが、走行車両専業っていうのは中々ないのでは?
本書は「戦車の描き方 箱から描く 戦車・装甲車輛のテクニック」通り、戦車や装甲車の描き方入門本。
版元は模型やボドゲで有名なホビージャパン社です。

メカ入門本でよくある、箱描いてディテール増やして終わりッ! 閉廷!! という乱暴なものではなく、
歴史や役割の説明、カッコイイパースの魅せ方なんてのも。
模型を使ったアタリも方眼紙を使ったお手製パース箱を使う方法が紹介されていたり
スコープ越しに見るなら距離は遠いはずだから、パースは緩いはずだよね等々、
言われてみりゃその通りですが訳も分からず模写してると見落としがちなポイントを教えてくれています。

あとまあ、さすがと言いますか、解説部分も。未来的デザインで話題になったポーランド製のPL-01に言及されていたりと
中の解説はそれ自体でも十分マニアックな内容になっています。

で、トドメは野上先生の現場流テクニックの実際漫画やイラストを描く上での省力作画の話。
計器や内装描くの面倒なら松本O士風に黒塗りで突破していまえ等々、
案外こういうの描いてくれる本ないんですよね。

というわけで、私個人にとっては非常にGOODな本でした。