Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」は無駄に格好良くて実用的

地域経済分析システム(RESAS(リーサス))は内閣府のまち・ひと・しごと創生本部が提供する
脅威のビッグデータ解析アプリです。

実際のところ

外見

トップページからしてなんか花火が散ってます。
f:id:shuzo_kino:20151212233452p:plain
トップページ - RESAS 地域経済分析システム
これは
Normalize.css: Make browsers render all elements more consistently.
という今時なCSSフレームワークを採用しているとのこと。


……その弊害で田舎の役場では「環境が古すぎて動作しない」とかいう笑えない弊害もあるようですが。
期待されている反面、肝心の地域創生の現場にはマダマダ根付いていない様子。

できる事

某信用金庫の方曰く「20−30分遊ぶにはモッテコイ」。

その分、使いこなすにはチョット訓練が必要です。

使い方が分かると、

  • A市は都市型農業で農協の依存度が極めて低い事から、ネット通販の推進策が有効である可能性がある
  • B市は北側と南側で住民層が異なり、土日の人の流れが東西真逆なので道路・公共交通計画もそのように
  • C村は人口の割に起業が活発なので、似た人口構成のD町の改革のモデルケースとして採用できる

なんて解析まで出来てしまいます。
その手の分析系コンサルさんが「商売敵」と呼ぶレベルなので相当なことができます。

提供データは結構幅広い

おおな区分として

  • 農業*1
  • 産業
  • 観光
  • 人口動態

というデータを提供します。
お役所が提供するんだから公的情報だけだろう……と思ったら、大間違い。
役所レベルの管理権限では

  • Docomo/Softbank基地局情報を元にした住民の移動情報
  • クレジットカードの国番号*2を基礎にした「購買者の出身国」<次期バージョンで実装>

などと「それ大丈夫なんですかね……」というキワドイ内容も扱っています。
開発には帝国データバンクが絡んでいる模様。

(追記)大手のCB系ニュースサイトに特集がでてました

www.nikkeibp.co.jp

www.nikkeibp.co.jp

*1:林業、漁業は次期バージョンで実装

*2:アタマの4桁