「ロンドン貧乏物語」はヴィクトリア時代の呼売商人(要はその日暮らしに近い零細商人)のお話を集めた本です。*1
今でいうところのノンフィクションにあたる内容で、「パックスブリタニカ」と呼ばれる黄金時代の英国における彼ら彼女らの姿を生々しく記録しています。
扱うテーマは幅広く、収入、食べているものといった良くあるテーマから、ある商人の一日に密着した
ものまで。
個人的にスチームパンクが大好物なので資料ついでに入手した本だったのですが・・・普通に面白い。
時代が全く違う筈なのに、現代の国々にもいそうな人がチラホラと。
人間の本質というのは早々変わらないモノなのだなぁと感慨に浸りながらも、しっかりと楽しむ事ができました。
原本ならタダで読める
その気があるならば、原本をタダで読む事もできます。
以下のリンクを見れば、コーネル大学蔵書のデジタル版を読む事ができます。
pdfやKindle版もあり、それぞれテキストデータとして扱うことができるので辞書ツールと連携すれば何とか読破する事はできそうです。
London labour and the London poor; a cyclopaedia of the condition and earnings of those that will work, those that cannot work, and those that will not work : Mayhew, Henry, 1812-1887 : Free Download & Streaming : Internet Archive
参考もと
- Henry Mayhew - Wikipedia, the free encyclopedia
- London Labour and the London Poor - Wikipedia, the free encyclopedia
- 作者: ヘンリーメイヒュー,Henry Mayhew,植松靖夫
- 出版社/メーカー: 悠書館
- 発売日: 2013/06
- メディア: 単行本
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*1:実際には「London Labour and the London Poor」という冊子の内、呼売商人をテーマにした部分を訳出したものだそうです