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【読書メモ】新民叢編: 新民主義の立場より三民主義を批判す. 第1輯

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新民主義から見た三民主義批判……という
太平洋戦争中に存在した大日本帝国の傀儡政権 中華民国臨時政府のだしたプロパガンダ小冊子です。
Wikipediaの解説によると

新民主義(しんみんしゅぎ)とは、国民党の三民主義及び共産党共産主義への対向として、
日本の傀儡政権である中華民国臨時政府が唱道した、東洋思想を基に西洋思想を導入した新しい主義である。


ざっくりまとめると……
孫文孫中山)はその時々の政策を「三民主義」と看板掲げただけで、ポリシー(原文ママ)がない。
孫文は西洋思想に触れた最初期の中国人なのに、その本質たるポリシーという概念は吸収せんかったのかと。
三民主義は富国強兵めいた、拝金主義、民族主義を語るが、各民族が身の丈に応じて道理に基づいた協調政策とれば国家は並存はできる。
同様に人民と国家も同様に共存できる。
我々の新民主義は上とか下とかなしに、一定の哲学をもってみんなで協調してやってこうってポリシーだよっていう話。
ファシズムやロシア的共産主義は国家が支配する関係性でなんかダメ。

売り値は10銭だそうです。かけ蕎麦みたいな値段ですね……。

著作権がきれたものがGoogle Booksにあがってるので読んでみたい奇特なひとは、どうぞ。
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