建設現場に出入りする事が多くなり、その関係で安全講習を受ける事になりました。
今回やらせてもらったのは、「フルハーネス型墜落制止用器具」という、
高所作業時の落下被害軽減*1器具の使い方、ならびにその準拠法例について。
実際の内容は、こんな感じ。ほぼ丸一日の講習です。
作業に関する知識【1時間】
- ①作業に用いる設備の種類、構造及び取扱い方法
- ②作業に用いる設備の点検及び整備の方法
- ③作業の方法
墜落制止用器具(フルハーネス型のものに限る。以下同じ)に関する知識【2時間】
- ①墜落制止用器具のフルハーネス及びランヤードの種類及び構造
- ②墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法
- ③墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法及び選定方法
- ④墜落制止用器具の点検及び整備の方法
- ⑤墜落制止用器具の関連器具の使用方法
労働災害の防止に関する知識【1時間】
- ①墜落による労働災害の防止のための措置
- ②落下物による危険防止のための措置
- ③感電防止のための措置
- ④保護帽の使用方法及び保守点検の方法
- ⑤事故発生時の措置
⑥その他作業に伴う災害及びその防止方法
関係法令【0.5時間】
- 安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項
墜落制止用器具の使用方法等【1.5時間】
- ①墜落制止用器具のフルハーネスの装着方法
- ②墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法
- ③墜落による労働災害防止のための措置
- ④墜落制止用器具の点検及び整備の方法
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育 講習会のご案内|(財)中小建設業特別教育協会より作成
当日はその道40年以上のスーパーベテランの方が講師をやって下さったのですが、
現場経験者ならではの暗黒あるあるを伺い、認識をあらたにしました(可能な限り穏当な表現フルハーネス型と従来型の腰紐の違い
従来型のいわゆる「腰紐」だと落下仕切らないものの、10分未満で鬱血し後遺症、最悪死ですが
フルハーネス型ならその時間的猶予が30分まで伸びて救助も間に合う可能性が高くなるという画期的なやつ。
フルハーネス型は欧米では結構早く普及したそうですが、日本は鳶職の発言力が強く中々法令化しなかったんだとか。
それが、平成30年から義務化の動きがでて、その移行期間にこういった講習を受ける通達が出ているそうです。
*1:落下阻止ではない <= ここ極めて重要