
チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか
- 作者: 青野慶久,疋田千里
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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普段お世話になっている商工会の方からご推薦頂いたので読んでみました。
私は常日頃、会社の関係者に「ゆるふわエコシステム」という話をしています。
関わる皆が無理せず、楽しく豊かに過ごす事ができる経済圏という意図の言葉です。
とはいえ、何をもって「ゆるふわ」なのかは、私自身明確な定義を持っていませんでした。
そういう中で読んだ事もあってか、多様性を高めるための経営哲学、それを支援する制度の事例は
先行事例として非常に有用でした。
今後の課題*1は、これらを解釈して理想とする「ゆるふわ」をちゃんと定義してあげる事ですね。
紹介されていたフレームワーク、思考法
- 公明正大*2な制度を構築する
- 「問題」とは「理想と現実のギャップ(差)」
- 問題解決メソッド:事実と解釈を分離し、原因、現実、課題、理想を分析
- 理想マップ:縦軸に関係範囲、横軸に時間
- コンセプト:定性的。誰に何と言わせたいか
- 「起案者」と「承認者」
- 適正な情報公開:全員に全情報を開示しても精度が低くなるだけ
- 高いモチベーションは「will」「can」「must」から生まれる
- 自分のモチベーション動機を分析することで、willは増やせる。
- モチベーションとテンションは別物。「これが出来たら100万円」は後者
- 育"自分"休暇。外のベンチャーに行ってもいいし、留学してもいい。35歳まで適用。
- 人事制度に「目的」を明記する。悪用するなら廃止する、とも。
- 人事制度を作るなら、プロセスはオープンにする。
- 理念を石碑に刻むな
蛇足
「事実と解釈は異なる」という例の原始仏教の見方が出てきました。
やはり一度、その手の本を読んでみたほうが良いのでしょうか?