
- 作者: Mike Gancarz,芳尾桂
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 498回
- この商品を含むブログ (144件) を見る
伽藍とバザールみたいなUNIX哲学に関する本です。
日本語版は2000年に出たとの事ですが、英語版はもっと古い時代に出ています。
作中では下にしめす9つの定理を中心にUNIX哲学とは何ぞやという議論が進んでいきます。
[定理1] スモール・イズ・ビューティフル
[定理2] 1つのプログラムには1つのことをうまくやらせる
[定理3] できるだけ早く試作する
[定理4] 効率より移植性を優先する
[定理5] 数値データはASCIIフラットファイルに保存する
[定理6] ソフトウェアを梃子(てこ)として使う
[定理7] シェルスクリプトによって梃子(てこ)の効果と移植性を高める
[定理8] 過渡の対話的インターフェースを避ける
[定理9] すべてのプログラムをフィルタとして設計する
今の時代でも……というか、フレームワークが肥大化しつつある今だからこそ価値のあるような話が多いですね。
これに続いて、好みの問題ではあると前置きしつつ幾つかの伝統も紹介されています。
変数は短く等々、一部は計算資源豊富な時代にあっては陳腐化していますが……。
こういった歴史的経緯を踏まえつつ、次々出てくるフレームワークを上手く使いこなしていきたいですね。