- 作者: アレクサンダー・A・ステパノフ,ダニエル・E・ローズ
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: Kindle版
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仕事の関係で、アカデミアな方との共同実装をする必要がでてきました。
これまでの私といえば、ライブラリやドキュメント頼みの実装ばかりやっていました。
アルゴリズムなんていうのは人様が作ったものを転用するだけ。
このままではプロジェクトの足を引っ張りかねないと震えていたところ、
同僚が本誌を買ってきたのを思い出して一通り読んでみました。
副題の「数式は如何にしてプログラムに翻訳されるのか」からもわかる通り、
数学をプログラムに落としこむ際の考え方を身につけられる本です。
最終章ではRSA暗号の実装に触れるなど、ちゃんとやればプロジェクトで活きそう。
ただし、この本はこの手のものでありがちな「ライブラリをブンまわしてわかった気になる」タイプではありません。
より数学というものの考え方に寄り添った内容のため、付け焼き刃を期待している人には向いてないかも。
逆に、これまでの付け焼き刃的態度を改め基礎固めをしたい私みたいなのには向いています。
歴史的背景も書いてくれているので、いざ実装で迷った時に立ち返るポイントが得られるのも高得点。