Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

ollamaでdeepseek-v2をためす

中国発マルチエージェント型で界隈を騒がせたdeepseek-v2がollamaで遊べるらしいので試してみました

実際のところ

8.9GByteと結構な量をくうので注意

$ ollama run deepseek-v2

CHECK

一昔前のLLMに対する批判の代表的なものであった「知ったかぶり現象」は、世界モデル系設問に対しては引き続きおこっています。

ということで、実際働いているか試すため、世界モデル型の質問リストからネタを拾ってきます
GitHub - SingularitySociety/WorldModels

選んだのは、「扇風機の前に風船をおいても全く動かない……なぜならスイッチ入れてないから」というトンチのようなネタ。

DeepSeekV2 => OK

まずはOllamaのdeepseek

扇風機の前に風船を置いたところ、全く動きません。なぜでしょう?
... 
 風船(ふうけん)によると、扇風機の前に置かれた風船が動かない理由は主に以下
の通りです:

1. 風船自体が破損している場合、空気が漏れている可能性があります。このため、
扇風機から風が入りにくくなり、動かないことがおきます。
2. 扇風機の出る風力が弱く、風船を吹き飛ばす程度ではない場合、動かないことが
おきます。
3. 風船が扇風機の前面に近すぎるため、風が通らない場合もあります。特に、扇風
機が小さいときは、風船が大きいときには動かないことがおきます。
4. 扇風機の設置場所である床や机の表面が滑り止めのため、風船が動かないことが
あります。特に、机の上では、扇風機が風船を押し流す力が弱くなる場合があります。
Chat GPT o1 => Great!

おなじくエージェントモデルのChatGPT o1だと

この質問は「なぞなぞ」や「とんち話」に近いタイプのものです。現実には扇風機の風が当たれば、たいていの風船は揺れたり飛ばされたりします。しかし「まったく動きません」というのは不自然なので、以下のような“オチ”が考えられます。

よくある答え
扇風機がそもそも回っていない(電源が入っていない)。

「扇風機の前」という位置関係だけで、扇風機は動作していないから風船が動かない。
風船がどこかに固定されている。

例えばテープで張り付けてある、あるいは風船自体がいすなどに挟まれていて動かない。
重いもの(砂や水)が入った風船など、風で動くほど軽くない。

いわゆる「風船」とイメージすると浮いたり転がったりしそうですが、中身次第では動きません。
扇風機の風が当たらない死角に風船が置かれている。

扇風機の真正面であっても、風向調整や構造の関係で、思ったより風が当たらない場所(“風のよどみ”)があり得ます。
まとめ
最もよくある「なぞなぞ的」な答えは 「扇風機の電源が入っていなかったから」 です。物理的・常識的には、扇風機が正常に回っていれば軽い風船は動くはずですから、それが「全く動かない」という場合は「扇風機が回っていない(風が吹いていない)」というオチが典型的です。
Claude大明神 => OUT

これがClaudeだと

面白い現象ですね。これは空気力学の良い例です。この状況を物理学的に考えてみましょう。
扇風機が生み出す気流と風船の挙動について、主に3つの要因が関係しています:

ベルヌーイの原理:高速で動く空気は低圧になります。扇風機の前の空気の流れが速くなることで、その領域の気圧が下がります。
コアンダ効果:流体(この場合は空気)は曲面に沿って流れる性質があります。風船の球形の表面に沿って空気が流れていきます。
圧力差:風船の周りで生じる圧力差により、風船は扇風機に向かって引き寄せられる力が働きます。これは、後ろ側の通常の気圧と、前面の低くなった気圧の差によるものです。

これらの要因が組み合わさることで、風船は前に押し出されるのではなく、むしろその場に留まるような力が働くことになります。これは、航空機の翼が揚力を得るのと似た原理です。
この現象を確認するには、風船の位置を少し変えてみたり、扇風機の風速を変えてみたりすると、より分かりやすいかもしれませんね。

結論

普通の設問なら抜群の結果を返すClaudeでも駄目だった件について、deepseek-v2のモデルは性能は9Gbyte程度のモデルでも相応に世界モデルへの対応ができそうという結果に。