Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

【読書メモ】多言語多文化学習のすすめ―世界と対話するために

何かと話題の多文化主義

生まれ故郷が国際空港の近くだった事もあって、
割と自然にいろんな言葉が飛び交う環境におりました。
その流れで言語学習も継続しており、そのログはたまにこのブログにも載せてますね。
shuzo-kino.hateblo.jp
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そういうわけで、双方協調の上で共存のというのは私も基本賛成の立場です。
が、経験上コレを主張する輩の本音は地域利権の簒奪にあったりして、
私個人はこういう社会正義としての多文化主義運動には正直警戒してしまいます。

そんな思想背景な私が、たまたま目にした本が、こちら。
元は武蔵野大学の講義から発生したそうです。
紹介されている言語はフランス語、ドイツ語、英語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語、そして日本語。
日本語を見直す事でほかの言語も見えてくるという観点。
EUの多言語政策を元にした研究ではあるものの、変に出羽守していない内容で個人的には高評価。

本文は大きく分けて3パートあり、「各言語の紹介」「各言語の簡単な紹介、基本フレーズ」「各言語文化の紹介」と続きます。
最後の文化紹介は類書にはないものです。
たとえるなら、エッセイ風研究紹介というか大学のパンフレットにでも載ってそうな内容とでもいうのか。
一つ例をあげると、韓国語のコラムでMeeting Roomの現地語表記*1論語の一節だと見抜いたという流石学者という観点のエピソードが印象的でした。

アカデミア発のオムニバス形式?な類書

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*1:ハングルの漢訳で「自遠方」と充てられていた