必携「からくり設計」メカニズム定石集-ゼロからはじめる簡易自動化-
- 作者:熊谷 英樹
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: 単行本
製造業用語の「からくり」は極力外部動力によらず、重力や摩擦、人力などを用いて作業を効率化させる治具を現場主導でつくっていく開発スタイルです。
これは日本製造業のお家芸として世界的にも有名です。
今回の本は、そういった「からくり」について、実例を交えて考え方を教えてくれる本です。
私の会社ではロボットを用いた自動化ビジネスが最近流行ってるのですが、その過程ではある程度簡略化できそうな反復作業があります。
そういうプロセスは引き続きロボットのままでもよいのですが、複雑な動きをすればするほど故障率があがりますし、製造コストは上がったままです。
ここに「からくり」を突っ込めれば、再現度も高くコストも安くなるのではとの思いから本誌を手に取ったのですが、
全く予想もしていないような機構がたくさん載っており、業界の違いを痛感させられました。
たとえば、
shuzo-kino.hateblo.jp
で紹介したゼネバ機構とタイミングベルトを併用した、一定量ごとにチョロチョロ進むベルトコンベアみたいなアイディアも。
おまけ
部品商社のミスミさんが分かりやすい「からくり」の開設ページを出してくれています。
jp.misumi-ec.com