たまにTL上で言及されている本だったので買ってみました。
初版は1982年、バブル期より前。
商売の基本というやつはそう変わらないとしても、
半世紀ちかく読み継がれている経営本というのは中々ないんじゃないでしょうか。
トピックはブランド力、事業形態ごとの戦略の違いなど、要素要素は他の経営本でも見かけるようなものが並んでいます。
ただどれも、地に足がついた表現というか、実感と経験から出された文章の凄みみたいなものは感じ取れました。
実際、82年の段階にも関わらず、デパートの店舗は今後外向きの信用を確保するためのショーケースとなり外向け販売が弱いところは潰れると予言しているところ。
2020年の今からみると、実際にインターネットという外向け販売に対応できなかったデパートはガンガン潰れています。
そんな先見性のある著者が、わりと序盤のほうで「何を好き好んで下請けになったのかといいたい」と強めな言葉で下請け根性では事業は成り立たないと断言されているのが、まさにその状況である私には冷や汗ものでした。
ウチは受注型に該当するビジネススタイルらしいので、その辺りをよく研究していく必要がありそうです。