Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

【読書メモ】モンスター部下

上司と部下、雇用者と労働者は常に対立するモンです。
何なら江戸時代の商人系読み物にすら厄介丁稚の話題がある等、こういう問題は昔からあります。
とはいえ、細部で違いが生じているのも事実で、最近では人手不足と権利意識の向上で妙に権利主張が強い人が出てきたなという印象があります。

そんな時代、実際厄介系若者に困っているので手に取ったのが本書です。

期待通りというか何というか、現在進行形で社長やってる人なら嫌でも遭遇する迷惑さんの事例がウンザリするほど出てきます。

  • 目先の技能獲得にだけ注目し他の仕事を手伝わない新卒
  • 小手先の権利を振りかざし有給を掠め取る
  • 承認欲求を拗らせて周囲にデバフかけておきながら自覚のないお局

作者も作中で何度か言及してますが、要はお子様なのですね。
これまでなら放っておけば自然消滅するような所、喰い扶持に困った人権屋さんの次の飯のタネと目をつけられた感じでしょうか。

採用時点で切ればいいという単純な話でも無いのが厄介で、ご期待通りの評価を得られなかったと拗らせる定年間際社員なんてケースもある様子。
……愚かなり人類……やはり雇用は悪ッッ!!
と結論する訳にもいかず、結局は

  • 入口でフィルタリング
  • 組織ベースで自己効力感をつける仕組みをつくる
  • 一応最悪に備えて解雇ルールは明確化

という流れで対策をとるしかないですね。

責任から逃れるための「権利」が大好きな人たち

本書は会社での関係性に注目してましたが、地域社会や家庭にだってそういう輩は存在します
その辺りをよく書いてくれていて目から鱗が出た本を以前読んだのでリンクしときます
shuzo-kino.hateblo.jp