農水省資料「世界のかんがいの多様性」を読んでみる

近頃、何かと話題の水資源。
第三次世界大戦は水を巡って発生するなんて与太話もでるほどです。
一部では水蒸気をかき集めて水を作る装置なんてのも出来たそうですが(以下のリンク参照)wired.jp
実際不足気味なのは、「農業用水」です。
レタスもトマトもジャガイモだって、水を使います。
それなりの面積をとって栽培するなら、隅々まで水を行き渡らせる用水路が必要です。
農水省資料「世界のかんがいの多様性」は、その辺りの世界情勢について記述されている資料です。

地下水のあれこれ

安く農業をするならば、井戸を掘って地下水を使うのが効率的です。
で、地下水のくみ上げ過ぎで、アメリカ中央部やインド北部の地盤沈下が起きてるって話は有名ですね。
が、一方で

年間降水量が400mm程度のオーストラリア南東部の内陸部では、水田から
の水の浸透によって地下水位が上昇し、周辺の畑地等で湿害や塩害(土壌塩類の地表
面周辺への集積)が生じた。このため、地下水を強制排水しているが、塩類を多量に
含む排水は河川に放流できず、農地を買収して作った池で蒸発させている。

と、保水能力の高さ故に地下水が増している所なんてのもあるそうです。

我が国の用水路

「ちょっと田んぼの様子見てくる」で毎年犠牲者が出る農業用用水路。
その長さは

現在、わが国の主要な農業用用排水路の延長は約4万kmに達している。
さらに、中小の農業用用排水路も含めると10倍の約40万kmになり、地球10周分の長さに相当する。

と、約38万km2の国土面積に対し無茶苦茶な長さがあることがわかります。
これと、上記のように水を溜め込む能力が高い水田と合わせて、我が国の地下水資源は結構豊富みたいです。

最後に

この資料はフルカラーで68pと、結構分量があります。
水資源まわりは大陰謀論図書館になりかねない分野ではありますが、
かといって考えないわけにも行かない話なのも事実。
自分の仕事や知人の活動で関わった時に、ちょっと行動起こしてみるのもいいでしょう。