【読書メモ】つながれない社会

つながれない社会

無縁社会をテーマに「社会的交換」「文化心理学」「社会構成主義」という３つのアプローチから分析する……という本です。

ゲームシステムデザインの参考にと手に取った本ですが、文体も読みやすく私のような門外漢にも割りと分かり易い内容でした。
社会学の副読本として書かれた本のようで、詳しく知りたい人向けの論文や冊子の紹介もされています

３つのアプローチについて軽く

社会的交換

社会は有形無形の価値の交換によって成り立つという考え方。
同じものでも、相手との親密度によって意味合いが変わる等々

文化心理学

人間の心理は周辺環境や歴史的背景に引っ張られてある程度の規則性を持っているという考え方。
孔子とプラトンが同じような事を言っていたからといって、人間はどこでも同じというわけでもない。

社会構成主義

個人にとっての社会とはその個人の認知範囲による。
そのような認識に至らせた要素を探す事で、社会というものを別視点から見直していく。