直接情報と集団規約が優先されたR1（代表物は宗教）、
印刷物によって情報と規約の外部化が行われたR2（代表物は資本主義……というか貨幣経済）、
そして検索エンジンなどにより外部化がより進んだR3（代表物はGoogle……おそらく情報媒体のこと）という三つの層があり、
この三つは相互に影響を与えつつも現代はR3が優勢であるから人間の精神性も外部化が進む云々という論調でした。
作者は宗教学の人で、本書執筆中に亡くなられたそうです。
なので出版社の注釈がポツポツ入るのが印象的でした。
出版物というのは初稿ができてから何度も校正して出来るものなので、ご存命なら言葉の選び方や論理の順番が変わっていたかもしれませんね。
