農業生産工程管理(GAP)とは、生産者にとっても、消費者にとっても安全安心な農作物をつくるためのガイドラインです。
定量的生産手段に関する取り決めとその実施方法を定める事になっています。
策定には、国連食糧農業機関(FAO)などが関わっているそうで。
昨今のICT農業だのスマート農業だのとも密接に関わっているようで、関連予算の中にも言及があります。
たとえば、次のものなど。
農林水産省/平成26年度産地活性化総合対策事業のうち新品種・新技術活用型産地育成支援事業(新品種・新技術活用環境整備事業のICTを活用したスマート農業導入実証・高度化事業(既存GAPの高度化支援))の追加公募について
登録数
GAPの認証を受けた参加生産地の数は平成25年3月の時点で…2607。
農業従事者の数から考えるとお寒い限りです、
実際に聞いたところ
「知っていた」と回答した割合は農業者では48.2%、流通加工業者では23.6%、消費者では13.2%となっている。
と、何ともまぁ…な結果がでています。
農業系大学でもトマトの苗を枯らすような有様らしいので、現場ではそんなものなのかも知れません。
さらに致命的な事には
農業生産工程管理(GAP)については、生産者の主体的な取組が進んだが、いまだ産地の導入は限定的な状況にとどまっている。
また、国内に様々なGAPが存在するとともに、科学的知見や消費者・実需者ニーズを踏まえた取組への対応も十分に進んでいない状況にある。
と、複数の規格があるそうで。
……もう、なんと言いますか……
TPPと絡みそうな事
欧州の流通小売が出している規格に「GLOBALG.A.P.」というやつがあります。
平成25年時点では、122しか承認数がないそうです。
海外に輸出する場合、これを取ってないと面倒な事になる可能性があります。
国内の有象無象な規格につきあうより、こっちを優先したほうが良いのかも知れませんね。