
- 作者:後閑 哲也
- 発売日: 2016/04/14
- メディア: 大型本
「電子工作は失敗から学べ!」は、その名の通り電子工作の本です。
チョット前に出版された「電子工作入門以前」の作者さんの本で表紙の感じも何となく似ています。
この手の本に出てくる作例はどうもしっくり来ない上に身についた感じがしないなと大学生当初からしていたのですが……
この本のサンプルは実用性、挑戦のし甲斐共にいいレベルです。
- 実験用電源 with アナログメータ、アルミ筐体
- 自動点灯LED
- AM|FMラジオ
- ステレオアンプ
- IR式操縦型ロボット
- Bluetooth接続のデータロガー
結構作るものがありますが、一通り試すと
などなど、もの凄く広い範囲をカバーしてくれます。
リアルだけで学ぶとしたら、大変です。
かなり活気のある工作系サークルに所属でもしてないと、かなり厳しいのでは?
中級者向けの本としては、かなり良いように感じます。
ただ、ズブの素人にはオススメできないです。
Maker定番の以下の二冊、あるいは冒頭の電子工作入門以前の後にやる本でしょう。

Prototyping Lab ―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ (Make:PROJECTS)
- 作者:小林 茂
- 発売日: 2010/05/27
- メディア: 大型本
(個人的なこと)だがPICだ
……極々個人的問題としては、石がPICである事でしょうか。
作者の後閑さんはPIC系勉強サイトの主催をやられているようで……
というか、日本でPICを流行らせた大本さんです。
電子工作の実験室
学部実験でわけも分からず、忌々しいPICのアセンブリには触れトラウマ化した私にはチョイと抵抗がありました。
その後、やねうらお尊師のブログ記事やArduinoブームの影響でAVR信徒になった私なので、その辺りのアタマの切り替えはしないといけませんでした。
言うて、この本ではPIC独自の挙動は無い上、そもそも全編C言語だったので大した障害はありませんでした。
……精々あのクソ高い書き込み器が必要だった位です。