Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

【読書メモ】仮想発電所システムの構築技術

コロナ騒動でゴーストキッチンだのバーチャルナンチャラだのと、作業拠点を分担していながら実際は一つの店舗、あるいは複数の店舗のようにふるまう業態が出てきました。

発電所……というか電力の需要供給周りでも、コロナ騒動以前からそういう動きがあるそうで、これを仮想発電所(VPP)といいます。
いくつかの発電所をつないで、電力需要に応じて供給や蓄電をも管理しようという技術体系です。

これに関してはエネルギー庁が資料を作ってくれていたので、ありがたく引用させてもらいましょう。

電気はその性質上、生産と消費を同時に行わなければなりません。このため、発電所は、単に電力を生産するだけでなく、必要な量を瞬時瞬時に供給することで、電力システム全体の需給バランスを調整するという働きもしています。

(中略)

"バーチャルな発電所"とは、このような、あちこちに散らばっている発電設備などをひとつに束ねて、あたかもひとつの発電所のように利用するしくみのことです。それぞれの設備の発電量や蓄電量が小さくても、まとめて制御することで、大規模な発電所のように、電力の需要バランス調整に役立てることができるようになります。

このしくみを、「仮想発電所(バーチャルパワープラント、VPP)」と呼びます。

これからは発電所もバーチャルになる!?|広報特集|資源エネルギー庁 より引用

コンセプトそのものは、スマートグリッド等々と出ていたので、多分ユビキタスがM2Mになり、いまではIoTだIoEだと言っているのと構造が似てるんかと思います。

あまりに業界が違いすぎて知らなかったのですが、こういう制御で需要があるのはビルの空調まわりなんだそうです。
なるほど、高層ビルで作業快適な空調を実施するとなると……需要が細る夜間にバリバリ蓄電して、日中は可能な限り蓄電で凌ぐのは理にかなっています。
そういうスマート空調が推定150万台あるそうで……ビル周辺自体の自己発電能力を需要以下にしてプラスにするという「ネガワット」という概念もあるそうです。
う~ん、すごい。
めっちゃ数式がでてきて、モーメント云々とか完全に制御工学ですね。


【私的メモ】VPPの通信規格

以下の内容は8章に記載あり。
ソフトウェア屋の弊社はここを担当するような気がする。

系統通信
施設内通信

参考もと

www.enecho.meti.go.jp