ナニワ金融道劇中で、「くず信」という大阪在中の信用金庫が取り付け騒ぎをおこすエピソードがあります。
その時は平成不況ごろはそんな事もあったのかと軽く流してましたが、この「くず信」、元ネタは木津信用金庫という実際に大阪にあった信用金庫だったようです。
この破綻経緯が、不動産の過剰評価による融資の焦げ付きという事で……何となくスルガ銀行っぽいなぁと思い少し調べてみました。
木津信用金庫破綻の経緯
ざっくりまとめると……
- バブル期に乗って無茶な融資を乱発
- 不景気になったらリスクが表面化
- 東京都の同業が破綻した玉突き事故で取り付け騒ぎが発生
……という構図の様子。
そもそも無茶な融資の動機が高金利預金をぶん回していた事にあったそうで。
この高金利はメディアがヨイショしていた事実もあるようです。
スルガ銀行危機の経緯
- 貸付金増成果主義な流れで、借主の資産能力評価の捏造まで行い無茶な融資を乱発
- 子飼いの不動産屋の経営危機を経てリスクが表面化
- 上記の無茶な融資についてマスコミから総スカンを喰らうも今のところ踏みとどまっているのが現状。
この融資審査の甘さも例にもれずメディアがヨイショしており、どの口が批判するのかと逆に世間からメディアも叩かれる始末。
二つの事例から学べる事……審査が甘い金融機関は危ない
雨が降ってる時に傘を取り上げるくらいの銀行が安全。
あまり積極的な金融は信用してはならない。
カネ儲けで急いては事を仕損じるということ。