Bye Bye Moore

PoCソルジャーな零細事業主が作業メモを残すブログ

次世代のコンテンツ保護技術「PUF」

LSIの個体差から「指紋」を生成し「IoT暗号」実現、三菱電機が新技術 - クラウド Watch
知人から、こんなニュースを紹介してもらいました。

ここで言われている技術はPUFという技術です。
日本語で「物理的複製困難関数」とも訳されています。
以前記事にしたSCIS2015でも相当ホットな話題で、
関連の発表を聞きたいがために学会にきたなんて声もチラホラ聞かれるほどです。

実際のトコ

ICカード電子顕微鏡単位でみると、微妙なバラツキがあります。
これまでの技術ですと、こういった差は検知できませんでしたが
HW技術が向上し、大量の演算を短時間で処理できるようになったことで陽の目をみました。

特定の処理動作を複数回実行させ、それらの結果を統計的に解析、外部にあるDBと結果を付き合わせます。
理屈の上では、同じソフトウェアを搭載していても異なる結果を吐き出すため同一性を証明できるわけです。
コンテンツ再生時の復号処理に埋め込めば、ただ一つのカード以外ではちゃんと再生できないようになります。


…とはいえ、暗号の常として突破される可能性は常に警戒するべきです。