Windowsの神ツールTeraTermをはじめ、設定データをファイルで設定しているWindowsアプリは
Win7から導入された新概念VirtualStoreがうまく連携できない可能性があるって話です。
BIG VirtualStore is watching Files!
shuzo-kino.hateblo.jp
この記事には定期的に人が来るのですが……
Win7で管理者権限を実行すると反映されないというコメントを頂きました。
それに対し、開発者のいわもとこういち氏からコメントが
Tera Term側では管理者権限の有無で動作を変えるような事はしていないです。
原因を想像すると、Virtual Storeの影響じゃないかなと思います。
例えば、
1. Tera TermをC:\Program Files等の管理者権限が必要なフォルダにインストールする
2. 一般ユーザで設定の保存を実行する →
権限が無い為Virtual Storeに保存される
3. 管理者権限でTERATERM.INIを編集する
という状況だと、一般ユーザからは 2 のVirtual Storeに保存された設定ファイルが使われるので 3 の編集内容が反映されないように見えます。
このVirtualStoreはVistaから採用された機能で……
特定のディレクトリ以下にあるファイルが変更された場合、
問答無用でリダイレクトをかけさせるという機能です。
"Virtual Store"機能が有効の場合、Tera Termが「%ProgramFiles(x86)%\teraterm」に読み書きしたファイルは、
「%LOCALAPPDATA%\VirtualStore\Program Files (x86)\teraterm」にリダイレクトされます。
対象となるファイルは、teraterm.iniやログファイル、ssh_known_hosts などです。
やっかいな事に、一度リンクされると戻すのは至難の業であるようです。
何というか……死ぬほど非直観的な挙動なのですが何考えてるんでしょうか?
追記
Tera termのデバッグモード全般に関する話はこちら
shuzo-kino.hateblo.jp